筆者紹介
クリニックごとに脱毛料金が異なる理由
「美容クリニックは医療機関なのだから、どこで診察や治療を受けてもほとんど同じなのでは？」と思うかもしれません。医療機関には保険診療と自由診療があり、健康保険法の点数で料金が決まる保険診療に対し、脱毛や美容点滴、シミ・しわ治療といった自由診療は美容クリニック側で料金を決められます。全国展開している大手美容クリニックもあれば、ザ・クリニック名古屋のようにワンドクター制で地域密着型のサービスをしているところもあり、医療機関とはいえ経営面を考えなければなりません。医師や看護師のレベルも各クリニックで異なり、経験豊富でしっかりと脱毛結果を出す医師は当然ながら人気が出ます。医療機関かつ民間企業として経営を続けていくためには、どこに経費をかけるか、どのような運営をしていくかという経営方針によって料金が異なってくるのです。
地域によっても相場の料金があります。同じ大手美容クリニックでもエリアごとに料金を設定しているところもあり、東京や埼玉、千葉といった関東の店舗と青森・岩手・宮城といった東北の店舗では2万円ほど差があります。愛知県では名古屋市内にいくつものサロンや美容クリニックがあり、医療脱毛の相場としてはワキ脱毛1～6万円前後（5回コース）、全身脱毛は12～30万円（5回コース）と幅があります。洋服でもデザインの良さやどれだけ手をかけているかによって料金が変わるように、「料金が安いから良い」というわけではありません。安いと思って申し込んでもなかなか予約が取れなかったり、思うような脱毛効果が得られなかったりという場合もありますので、料金だけで決めるのではなく、通いやすさや技術の高さといった満足度の側面も重視するようにしましょう。
S・M・Lパーツとは？契約前に脱毛箇所の確認を
医療脱毛やエステ脱毛ではワキ・脚・腕といった部位ごとに分けるときと、Sパーツ・Mパーツ・Lパーツという呼び方をすることがあります。Sパーツは鼻下・うなじ・手の指や甲といった部位、Mパーツはバスト・あごまわり・ほほなど、Lパーツは背中・脚（ひざ上・ひざ下）・ひじ下などがあり、クリニックごとに決められています。体に生えてくるムダ毛は髪の毛や眉毛、まつげのような性別に関係なく生えてくる「無性毛」と、成長期に男性ホルモン・女性ホルモンの影響で生えてくる「性毛」があります。脱毛の対象となるのは性毛にあたり、足の指や甲、鼻の下といった狭い範囲に生える毛もあれば、太ももや背中といった広範囲に生える毛も。医療脱毛は専用のレーザー機器を用いて行うため、照射範囲が広いとその分照射回数が多くなるのです。
照射回数が少ない部位と多い部位をカテゴリー分けし、気になる箇所を自由に組み合わせられる脱毛コースもあります。Lパーツにあたる背中の照射1回分を、Sパーツ2回分にわけることもでき、クリニックによってどのように使えるかは細かく定められています。「残り1回分照射できるけれど、もうだいぶ脱毛が終わったので、気になる鼻下を照射してほしい」というように他のパーツ部位への振替もできますので、スタッフにたずねてみるのもオススメです。S・M・Lパーツから選べるコースは組み合わせの自由度が魅力であり、すでに数箇所の脱毛が終わっていて、あとはピンポイントの箇所だけといったときはセットコースよりも安く済みます。患者さまの毛の状況を見ながらクリニックのスタッフ側からもご提案することがありますので、お気軽にご相談いただければと思います。
脱毛部位は美容クリニックや脱毛サロンによって異なり、「全身脱毛」といっても顔やうなじが入っていない場合もありますので確認が必要です。とくに「うなじ」や「V・I・O」、「乳輪まわり」といったデリケートな部分はどこまで照射できるかを事前に確認しておきましょう。ムダ毛と思っていたうなじが実は「髪の毛」でレーザーを照射できなかったり、針脱毛を勧められたりすることもあります。すべての毛を脱毛できるわけではないので、「ここの毛は脱毛できるのかな？」と不安に思うところはカウンセリングのときに申し出るようにしてください。
オススメは全身脱毛！気になる箇所はまるごとすべすべ
名古屋周辺にお住まいでこれから脱毛を始めるという方には全身脱毛がオススメです。ワキや腕、脚といった日常生活で目立つ部位のムダ毛をまるごと脱毛し、約1年で完了します。1か所でも脱毛してムダ毛の悩みがなくなると、他の部位もきれいにしておきたい気持ちが高まります。かつて脱毛は100万円単位のお金がかかっていた時代もありましたが、今は技術の進歩と普及によって身近なものとなりました。一括払いではなく分割払い・医療ローンを組むこともできますので、月々の負担を抑えながら通うこともできます。自分の体は一生つきあうものなので、コンプレックスとなるムダ毛はお金をかけてでも処理しておきたいもの。季節を問わずおしゃれな服装も楽しめますので、いつでも自信のあるお肌を保つことができます。
「最初はお試しでワキだけ申し込んだ」「腕だけ終わっている」という方には当院のプチ全身脱毛のように、設定された部位の中から選んで組み合わせるパターンが効率的です。美容クリニックのカウンセリングに行くと設定しているコース説明を受けるだけでなく、患者さまご自身のご希望や状況に合わせてピッタリな脱毛プランを作成してもらえます。多くの美容クリニックでは無料で行っているものですし、当日強引に契約をしなければいけないといった勧誘もありません。20代・30代の方であれば、自分の体にお金をかけて脱毛しておくと今後のライフスタイルにも余裕が持てます。結婚、妊娠、出産といったステージが変わるときもムダ毛に悩まずに済み、美しく年齢を重ねるために脱毛は欠かせません。40代以上の方からは「もっと若いうちに脱毛しておけば良かった」といった声もありますので、検討している今のタイミングで行ってほしいと思います。
医療脱毛自体は1年ほどで終了しますが、分割払い・医療ローンを組んだ場合は完済するまで支払いが続きます。ご自身の生活やお財布事情とも相談し、無理のない範囲で支払えるコースを組むことが大切です。今では月々数千円の負担で通える月額制プランも増えてきました。20代の学生や社会人になりたての方も負担が少なく通えるので人気となっていますが、必ず総額の金額を確かめるようにしましょう。月額制はローンを組むことになるため利子が発生し、支払い総額が通常の一括払いよりも高くなります。エステ脱毛と医療脱毛のどちらを選ぶか、支払い方法はどうするかなど、料金の安さだけではない部分もふまえ、トータル的に考えてコース選びをしていきましょう。
サロン脱毛から乗り換えたい！医療脱毛との違い
エステ脱毛は今では破格のワンコインで受けられる部位もあり、気軽に申し込みできるようになりました。一方で、「料金が安かったので申し込みをしたが、予約がなかなか取れない」「思ったほど効果を感じられない」というような理由で医療脱毛へ乗り換える方もいらっしゃいます。エステ脱毛と医療脱毛とでは使用する脱毛機器が違うため、ムダ毛のもととなる毛根へのアプローチの強さが異なります。エステ脱毛はおもに光（IPL）を使用しており、医療用レーザーに比べると照射パワーが弱いものです。その分痛みを抑えられるというメリットがありますが、効果には個人差があります。
脱毛効果が思ったよりも得られない理由としては、照射パワーが足りずに毛根を破壊するに至らなかったことや、照射漏れが考えられます。脱毛機器が進化したとはいえ、照射するのはあくまで人。人間の体は平面ではなく丸みを帯びているので、体（皮膚）に合わせて角度を変えて照射していきます。より効率的に、手際よく照射できるようになるには時間と経験が必要であり、スタッフの技量も大きく影響するのです。今では家庭用脱毛機器もありますが、一般の方々でも使用できるよう医療脱毛の照射パワーに比べるとごくわずかなものです。エステ脱毛や自己処理ではまた生えてきてしまう可能性もありますので、お金と時間の二度手間にならないよう、医療脱毛をオススメします。
医療脱毛へ乗り換えるときに「のりかえ割」を設定しているクリニックもあります。のりかえ割の条件として通っているお店との契約書の提示を求められることがあるので、大切に保管しておくようにしてください。乗り換える際には「もう失敗したくない」という心理が働きますので、前回よりも慎重な判断をすることになります。お金の面だけでなく、通いやすさや予約のとりやすさ、技術力の高さ、医師やスタッフを信頼できるかどうかがカギとなりますので、無料カウンセリングを利用して納得できるまで話し合いを重ねていきましょう。
