目次
筆者紹介
思春期だからこそ抱えるムダ毛の悩み
医療脱毛は医療用のレーザーを使い、毛の毛根を破壊して生えないようにする技術です。エステサロンや個人サロンと異なり、医療機関にのみ許可されたレーザー機器を使用します。担当するスタッフは医師や看護師といった医療従事者であり、万が一炎症や痛みがある場合でも適切な処置をその場で受けられます。これから脱毛する方にとって「なにかあったらどうしよう」という不安があるかと思いますが、不安を取り除くためにも「どこで脱毛するか」がとても大切です。かつては高額の料金がかかった脱毛も今ではワンコインでできる脱毛サロンもあり、気軽に脱毛を受けられる時代になりました。とはいえ、間違った情報が流れたり、技術の低いサロンがあったりすることも事実。医療脱毛とサロン脱毛の違いも知っておかなければなりません。インターネット上やSNSなどで脱毛に関する情報はたくさん流れてきますが、料金の安さや「みんなしているから」といった声に惑わされず、正しい知識を持ち自分の目で確かめるようにしていただきたいと思います。
10代は性への意識も高まり、異性や同性からの視線が気になってくる時期です。修学旅行や宿泊行事などもあり、性や体のことについて語り合うときもあるでしょう。「かわいい」「きれい」「かっこいい」といった容姿に対する第三者からの評価を重視するあまり、ムダ毛を自分でなんとかしなければと間違った方法で行ってしまうと、お肌を痛めてしまう可能性もあります。今回は10代の方に知っていただきたい正しい知識と、医療脱毛を受けるときの注意点やメリットについてお伝えしていきます。
手軽にできてもお肌の負担！自己処理は正しい方法で
「お風呂に入ったついでにささっと」「部屋で隠れてこっそりやっている」10代の方にとってムダ毛処理はお金をかけずに自宅で済ませるものという感覚の方が多いかもしれません。医療脱毛で処理していただきたい気持ちはあるものの、現実を考えるとそうもいかないという方のために、ぜひともここで正しい方法を覚えていただければと思います。ワキに生えているムダ毛を1本1本毛抜きで抜いたり、お肌になにもつけずにいきなりカミソリで剃ったりしていませんか？この2つの方法は、実はお肌にとってかなりの負担となってしまうものなのです。
「お肌」は3つの組織から成り立っており、表皮・真皮・皮下組織に分けられます。肌表面に近い表皮はさらに角質・顆粒層・有棘層・基底層に分かれており、それぞれの層には保湿機能や弾力保持などの役割があります。お肌の深いところにある皮下組織には毛の毛球部があり、伸びてくると皮膚表面に見えてきてしまうので「ムダ毛」と認識されるのです。目に見える部分の毛をなくそうと毛抜きやカミソリで処理するわけですが、角質まで削ってしまうこともあり、保湿成分を失う可能性があります。お肌が乾燥した状態で毛抜きを使ってしまうと、周辺の毛細血管まで引っ張られて出血してしまいます。毛抜きやカミソリの使用はお肌を傷める原因となるので、カミソリで剃るときも専用クリームやフォームを使うことで肌表面を保護することにつながるのです。
カミソリで剃るときは刃をあてる方向にも気を配る必要があります。脚のムダ毛であればついつい下から上へと剃りたくなりますが、毛の流れに従って上から下へ向けて剃る方がお肌に優しい方法です。美容医療に携わる立場からすると、カミソリや毛抜きで10代のナチュラルなお肌を痛めてほしくはありません。「自己処理は簡単」と思われていても、正しい方法でケアしながら行うとなると、実はとても手間がかかるもの。毛が生えてくる限り一生続けなくてはならないので、10代・20代のうちから医療脱毛をしておく方が賢い判断だと思います。
10代で脱毛するメリット・デメリット
多くの美容クリニックでは未成年の方が脱毛を希望する際には保護者様の同意をいただく必要があります。ザ・クリニック名古屋でも同意書の提出や、できる限り保護者同伴での受診をお願いしています。10代のうちに脱毛するメリットとしては、毛の悩みを発端とした人間関係の悩みを解消できること、自分に対する自信を持てることなどが挙げられます。TwitterやInstagram、YouTubeにTikTokと、10代でも活躍できる場がひろがり、芸能人並みの認知度を得る方も増えています。自分から発信することのハードルが低くなり、特別なことではなくなった今、かわいくなりたい、美しくありたいと願う気持ちは年齢に関係なくあるもの。早いうちから脱毛を済ませることでおしゃれも思いきり楽しめますし、外見に対するコンプレックスを一つ減らせることでメンタル面の安定にもつながります。
メリットがある一方で、10代の脱毛についてはデメリットも知っていただく必要があります。特に10代の女性は成長期を迎えて体が変化する時期です。ホルモンバランスが整っていないと生理が不規則だったり体調に波があったりといった影響があります。脱毛を受ける際には生理の有無や通院・薬の服用などについてお聞きし、体のことを最優先に考えながら脱毛プランをご提案いたします。20代以降になるとホルモンバランスが安定し、ムダ毛の毛周期もある程度一定になるので高い脱毛効果を期待できます。成長期である10代は毛母細胞の活動がまだまだ活発なため、光やレーザーをあてて毛根から破壊しても再び毛が生えてくる可能性がゼロではありません。男性ホルモンの影響が強まると毛が濃くなったり生えやすくなったりしますので、体に対するさまざまなリスクを考える必要があります。
メリット・デメリット両方あるものの、医療脱毛によってムダ毛がなくなり、自己処理に悩まなくてもいい解放感を得られる可能性が高いことは確かです。脱毛を通じて自分の体に関心を持ち、「自分を大切にする」という視点を育むことにもつながります。当クリニックでは脱毛して終わりではなく、その後のアフターケアも治療の一環として考え、再診のカウンセリングも無料で行っております。クリニックやサロンによっては都度お金がかかる場合もありますので、10代のうちに長く通えるクリニックを探すことが長く美しくいられる秘訣です。メリットだけでなく、どういったデメリットがあるのかも考慮しながら、脱毛を検討していきましょう。
バイト代で支払える？契約には保護者の同意を
未成年者の方に対して保護者の同意をお願いしている理由は、体が成長期であることと、万単位のお金が必要となるためお金の支払いに関して確認を取ることが挙げられます。医療脱毛はエステ脱毛と異なり、医療有資格者による施術です。皮膚科や美容皮膚科で行われ、保険のきかない自由診療扱いとなります。当クリニックの場合、ワキ脱毛だと1回1万円からとあるように、ある程度のお金が必要となるために保護者からの同意をお願いしております。長期的に考えると脱毛は自分への投資でもあり、ムダ毛のお悩みはお金を払ってでも解決していただきたいものです。金銭的なトラブルを避けるためにも、ご本人様と保護者様が納得いく形でのご契約をしていただく方法を探っています。
二十歳以上の場合であれば、準備できるお金が足りないときはその場でローン申請をすることもでき、月々の負担を軽くして支払う方法もあります。未成年は本人の意思だけでローンを組むことができませんので、分割払いにして毎月数千円の支払いにするにしても保証人（保護者）の同意を得なければなりません。アルバイトをしたり動画サイトで収益を得たりと、10代でも自分でお金を稼ぐ経験を得ている方もいるでしょう。ご自身のお金で支払うときも、保護者様から同意を得た上での診察となります。「10代で脱毛なんて」と最初は言われるかもしれませんが、大切なことは、自分の悩みや考えを伝え、理解していただくこと。脱毛したい理由やお悩みを伝え合える関係であってほしいと思います。
親子二代で通院が理想的！信頼できる美容クリニック選びを
10代で脱毛する場合は、保護者様と同じ美容クリニックに通院する形がオススメです。名古屋という地域柄か、美容に関心の高い方々は実際に親子で通院している場合も多くあります。保護者の方が毛深くて悩んでいたという方もおり、「この子にはそういう思いをさせたくない」と10代のうちから脱毛を検討されています。10代のお子様がいる方であれば、まだまだ脱毛にお金がかかっていた時代に20代・30代を過ごされているはず。「今なら一緒に通うこともできる」と、まだ脱毛していなかった箇所をご希望される方もいらっしゃいます。
10代だからこそムダ毛の悩みは深刻であり、悩みに寄り添って話を聞いてくれる場所を求めているのだと思います。美容クリニックは、あなたの毛の悩みに寄り添い、適切な方法で解決へと導いてくれる場所。だからこそ、自信を持って保護者の方にもお伝えすることができますので、ぜひ保護者の方と一緒に脱毛を検討していただきたいと思います。
